Vol.2 オーバードライブの基礎知識

オーバードライブペダルのイメージ画像

オーバードライブの使い方は様々で、常時ONにしたまま弾いたり、リードプレイではアンプで歪ませた上にさらに目立たせるためにブースターとして使ったりします。メーカーや機種によってトーンも歪み方も違うので、ジャンルやシチュエーションによって使い分けたりします。

オーバードライブの接続順

オーバードライブは通常一番最初に接続しますが、コンプレッサーやワウペダルを使用する場合はその後につなぎます。
ギター → オーバードライブ → アンプ
または ギター → コンプレッサー → オーバードライブ → アンプ

主なコントロール

LEVEL/VOLUME: 全体の音量や、エフェクトの掛かり具合をコントロールします。OFFにした時との音量の差があまり無いように調整します。
DRIVE/GAIN: 歪みの量をコントロールします。上げていくと音量も上がるのでVOLUMEとの音量バランスを取りながら調整します。
TONE(Treble/Middle/Bass): 音質をコントロールします。TONEのみの場合は全体的に明るくしたり、こもらせたりします。Treble/Middle/Bassのコントロールがある機種はそれぞれの帯域をブースト/カットします。

定番のオーバードライブ

BOSS/Overdrive OD-3

BOSS OD-3

オーバードライブで最も有名なBOSS「OD-1」の後継機種。周波数のレンジが広く、エッジーで太くウォームなドライブサウンドは、ブースターとしても使える利便性を持っています。独自の回路構成により、一般的なオーバードライブよりも豊かなゲインと粘りのあるサスティーンが人気の秘密です。

BOSS/Blues Driver BD-2

BOSS BD-2

BOSSの定番オーバードライブペダル。音の立ち上がりを強調したクランチサウンドから、ロックなディストーションサウンドなど、チューブアンプのようなサウンドを実現しています。ドライブの可変幅が広く、クリーンブースターとしても優秀なので、ブルース、ロック、ジャズまで幅広いジャンルの音作りが可能です。

BOSS/Super Overdrive SD-1

BOSS SD-1

オーバードライブとして不動の地位を得ている製品です。これが初めて手にしたエフェクターという人が多くいます。マイルドなドライブサウンドながら、中音域の張りに加えタイトな低音域はブースターとしての使用もポピュラーになっています。ギターのボリュームにも繊細に反応するので、ボリュームのコントロールだけで様々なニュアンスのドライブサウンドを得ることができます。

Ibanez/Tube Screamer TS-9

IBANEZ TS-9

アイバニーズが誇るオーバードライブの名機。ブースターとして使用することで、チューブアンプとの相性が抜群です。中音域の立ち上がりと伸びの良いサスティーンが特長です。ローゲインタイプなので、基本的にはアンプで音を作り、中音域のトーンをコントロールしながら歪みの量を足していきます。TS-9を元にモディファイしたエフェクターも多数存在します。

おすすめのオーバードライブ

Friedman/BE-OD

Friedman BE-OD

60〜80年代のマーシャルサウンドを再現したフリードマンのハイゲイン・ブティックアンプ「BE-100」。その極上なハイゲインサウンドを、EQを含む6つのコントロールと本体内部のゲインレンジ調整トリマーの装備でエフェクターに落とし込んだ逸品。軽いオーバードライブから倍音豊かなハイゲインまで幅広い音作りが可能です。ブルースからヘヴィーロックまで、ジャンルを問わず持っていたいペダルです。

VEMURAM/Jan Ra

Vemuram Jan Ray

多くのプロミュージシャンが愛用する人気のオーバードライブ。ギターの特性を活かしたドライブサウンドと広いヘッドルームが特長。あまり歪まないローゲインタイプなので、チューブアンプの歪みと合わせると艶のある太くウォームなドライブサウンドが得られます。内部のトリマーでサチュレーション(倍音など)を調整することが可能です。

Fulltone/OCD

Fulltone OCD

アンプの代わりに使えるレベルのオーバードライブと言われています。特にソリッドステートのアンプとの相性は抜群です。音の立ち上がりが速く、太くナチュラルなサウンドが特長です。
軽いクランチから倍音豊かなドライブサウンドまで、シングルコイル、ハムバッキングどちらのピックアップでも絶妙なドライブサウンドを得ることができます。

MXR/Timmy Overdrive

MXR Timmy Overdrive

トランスペアレント系というジャンルを作った「Timmy」の設計者であるナッシュビルのペダルビルダー、ポール・コクレーン氏とMXRチームのコラボにより実現したミニサイズのTimmy Overdrive。
トーンコントロールはTrebleとBassとなっており、左に回すほどカットされていきます。3WayのClipスイッチはコンプレッションの掛かり具合を選択でき、歪み具合も変わりますが基本的にはローゲインのペダルです。

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